『へーぇ。こっち来たんだ。 てっきり、大好きなオニイサマにくっついていくもんだと思っていたけど。 ……ま。いいや。 次は仲間はずれにされないように、ふたりでしっかり見張ろうぜ。 くっくく。 嫌がるぞ、あいつら嫌がるぞ』[ああ、楽しい。人の心を巧みに騙し、裏切り、ひとりで生きてきた白虚星は、漸く出来た仲間という存在に、 ――にい、と笑みを深くしたのは、一瞬のこと]