私と違って、貴女の地位は自分で選んだものでしょ。滑稽だと思わない?無理して大人ぶる子供みたいに…ねえっ![そう言い終わるか終らないかの瞬間にポケットから、先ほど服を切るのに使ったはさみを取り出し、自分を絞める腕に突き立てようとする。同時にシュテラが腕を離したため、はさみは掠めたかという程度だったが、喉を切り裂こうとしたナイフを止めることには成功しただろうか。成功していたなら、そのまま組み付きから逃れ、彼女と正面から対峙したことだろう。]