[カタリナの静かな問いかけに>>89己は初めて”嘘をつく”]
いいや。シモンが人狼で間違いないと、思う
唯。どうしてこんなことをと
殺すのをためらってしまいそう、で、な
フリーデルが、心を砕いていたからっていうのも
あるのかもしれない
[だからこそ、躊躇っていると言外に告げた
カタリナは己を呼ぶ。ああ、その声に瞳が揺れたその時だ
シモンの慟哭の様な叫びが聞こえた]
……
[カタリナは彼の何かを知っていた>>90
それがはっきりわかる言葉
それを聞きながらも――己は、
弔いの準備を始めようとしている。そんな風に
割り切れてしまう自分が、恐ろしかった]