[ 今もほら――… 爆発で飛び散ったハーランの“赤”を含む煙に>>48 ぞわり、脳内の”ガルー“が、歓喜に震える。 けれど――… “あなたが守った船を、私も守ります” 守りたい船があるから、人がいるから、 この手に託されたものがあるから まだ駄目だ、まだ完全な獣に堕ちてはいけないと 底なしの赤昏い深淵に必死にしがみ付いて、抑える。]