― 平原 ―[盾兵部隊に狙いを定めたのは、そこが他の部隊よりも手練れている、と感じたが故もある。ここを崩せば、練度の均衡はだいぶ変わるだろう、という読みもあった] 壁を崩すのに専念しろ! 散るのは構うな![あちらの隊長が飛ばす檄>>77は、喧騒に紛れて男の元へは届かない。けれど、あちらも何かしら、決意を固めているのは感じられた。だからこそ、この場の敵手と定めるのは、堅牢なる盾の壁。それを切り崩さんと、百舌鳥《ケファラス》の一刺しがまた、落ちた。*]