──── 現在 貨物室周辺 ────
[ 貨物室が見える通路で俯いていると、
聞いたことのある声がすぐ近くで聞こえた。>>76
視線を上げればそこには、先程貨物室の中にいた
クレメンス様が立っていて、少し驚いて目を丸くした。 ]
あっ………あの、一つだけ…!
すぐに終わりますので…!
[ 私を気遣っての事なのだろう。
メイン・サロンへと向かおうとする彼に
失礼を承知でそう言って、貨物室の方を向き膝立ちする。
指を絡める様にして掌を合わせ、目を瞑って数秒の沈黙を。
それが終わればすぐに立ち上がり、とててと彼の方へ駆け寄る。 ]
申し訳ありません、終わりました。
[ そうして彼とともにメイン・サロンへと足を踏み入れた。 ]**