[丁度その機に、空中を舞う一団がその姿を現した>>86] リト……。[術だけではない、響き渡るその口上を、少しだけ眩しく思う。 無論呆けている暇はない。 警備の様子を確認した斥候役が、空中や前方に気を取られている様子を見て合図を寄越した。 派手な魔法やそこかしこで歌われる術に紛れて、自身も侵入のための術を紡ぐ]