[呼びかけるユーリエの声に、視線一つだけを送る。>>91直後に、光の粒が周囲を舞った。精霊の知識もなく素養の欠片もない己には、なにが行われたかという理屈はわからない。ただ、振るった刃が風切る音に、常ならぬ力を感じる。助かる、とは告げなかった。仲間であれば、助け合うのは自明の理。その信に応えるには、結果を示せばいい。応、の返事代わりに刃先を揺らし、巨獣を目指す。]