人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園後輩 フレデリカ

― 5年前/ロンリコ湖畔 ―

[自分の名を呼ぶ声>>60がして、はっと顔を上げた。
 対岸は遠く、顔を知らない相手を見分ける術もないのだけれど――確かに、そこに居る、と感じられた。
 いつもより弾んだ響きに、こちらも緊張より高揚が上回る]

 今からそっち、行くね……!

[声と共に手を振った後、大きく息を吸い込んだ]

 天を翔けるもの 吹き渡る風よ
 我が身を運べ 眼差し導くままに――!

[父に教わった少し古い呪歌で、己が身を対岸へ飛ばす]

(95) 2020/11/14(Sat) 01:14:22

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