[それからしばらく経って、現在。 相も変わらずスラム街の中をうろついていた。 記憶を頼りに反対側の出口を目指してみたり、知った場所へ向かおうとしてもどうにもうまくいかないのだ] まさか迷子ってこともなかろうが。[いっそ屋根の上を跳ぼうかと見上げたその時、目に入ったのは仁王立ちの人影>>89。 猫の耳や尻尾が見えたような気もしたが、それはともかく] ちょっくら、道でも訊いてみるかねぇ。[人影を追うように、こちらも歩き出す*]