人狼物語−薔薇の下国

208 守護天使は暗闘する


天使を騙る者 シメオン

好きに争われると良いのです。
その方が、私も動きやすくなろうというもの。

[くすくすと、尾を引く笑い声を響かせて。
ゆるりと一歩を踏み出した。

羽ばたきもしないのに、その身は重力がない者のように、石像から緩やかに落下する。
音を立てず、舞い落ちる羽じみた動きで地面につま先をつけた。
身に纏うローブの裾が、ふわりと揺れる]

白き翼を抱きし者達よ。
自らの驕りを悔いるが良い。

[囁きは、誰の耳にも届かずに風に散る。
天使の姿を取りながら、天使とは異なる者が、その悪意でもって、清らかな庭園に一点の曇りを落とした]

(95) 2014/06/19(Thu) 23:49:12

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