[ その生き物は、鳴き声を発したかな
動物って人間よりも、こういう存在に敏感だから
ここにあたしが居ることも 感じているみたい
なにもないはずの空間を見つめて 小首を傾げ
でもお前じゃないって 目をそらしては
また ちらり ちらり
その姿が本当に可愛くて
だけどどこか愛おしくて、切なくて。
彼の傍にしゃがみ込んだら きっと
あたしは 彼にこう話しかけましょう ]
だいじょうぶ、
願えば逢えるよ きっと。
[ もういちど彼はこちらを見てくれたかな
今度は聞こえた、「チュウ」ってひとこと。
あたしには、彼の言葉はわからないけれど
にこりと微笑んで 魂は、また消えましょう
ふらり、ふらり、ふら
彼らに幸せが訪れますように **]