―帝国側拠点内・屋上―[哀悼が雫になり、押し殺せぬ痛みが夜に零れた]……、 …ッ…… ばか、 やろ…[手摺を握り締めた指先の反対側では、蜂蜜色の便箋が…しかと強く掴まれている] おまえ、 何、 遺して…――、[ダーフィトの最期の言葉。彼が友に贈る最後の想い。ひとこと、ひとこと。重くて。あったかくて。優しくて。辛くて。……、涙が。止まらなかった]