[こちらに降りてくるのが見え、空いた手を伸ばして返し引き上げるのにあわせ翼を広げると宙に身を浮かせてその腕のなかへと。首輪にはまる宝石からもれる光は、非規則に明滅をしていた]ごめんよ……、まけてしまった……[かすれる声を腕の中で返しながら、返すぬくもりと鼓動はまだ生命を感じさせるたしかなものだった。身を寄せるようにして、空いた手はコンラートの胸に添え、そちらの鼓動も感じていた]