[目指す場所は分かっていた。開戦の前、物見台に現れた将を目にしている。>>89あの鮮やかな姿を、見間違えるものか。女神の寵児、月光の使者、猫の顔をした虎。なんと呼んでも良いが、あれが目標だ。腰に下げた皮袋の中には、バルタから預かったものが入っている。>>85感触を一度確かめてから、物見台を目指し進み始めた。]