人狼物語−薔薇の下国

388 【誰歓】妖館にてGREED勝負【第二回GRでRP村】


館の女主人 ユーリエ

 初めまして、と口にする。
 ユーリエは心の中で初めましてではないのよ、と思う。想う。

 『ええ、初めまして? アリーセ。そして今から貴女は私の友よ』

 初めましてと告げた直後に、友、と呼ぶ。
 ユーリエのことをどう思ったかは預かり知れない。
ユーリエが朋友と呼ぶ、アリーセは歪とともに記憶の欠片を失ってしまったようだった。
 
 同じ姿でいたわけではないユーリエだが、アリーセが見破れぬ筈がない。


 黄金比を湛えるように清らかで美しかったアリーセは、歪みに堕ちたことで麗しくなった。
 完璧な美しさよりも、一層清廉されているとユーリエは思う。

 その折に勝負に敗北したアリーセに猫耳を要求したのは

 ――…貴女の昔のことを知っているのよ。>>2:71

 遠回しに、伝えたかったのか。思いだして欲しかったのか。
 今のユーリエには、もうわからない。

(94) 2015/10/29(Thu) 14:48:15

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