[アルビン>>90の言葉は渇いた土に降る雨のように、ゆっくりと確かに、心へ染み込んでいく。
思わずぎゅう、と腕に力を込めた。
もっと、もっと、傍に行きたくて。]
……本当、ですか?
傍にいても、いいんですか?
[そう問えば、彼は頷いてくれたのだったか。
安心したように微笑む。]
[身体が離れていくと、名残惜しそうに手を伸ばしたくなってしまって、必死で堪えた。]
……はい。
一緒に、行きましょうね。
[アルビンに導かれるまま、室内へ戻る。
部屋の前で別れるまで、彼の服を掴んだままだったかもしれない。]