[フレデリカら解放班は、攻撃部隊の反対側へと回り込んでいた。 街道から見てもほぼ対角線上で、万一帝国軍側の動きが早くても多少は時間稼ぎになる位置を取った] ひとまず、収容施設へ向かいましょう……![高い塀に囲まれた無機質な建物は、ほどなく見つかった。 ウル服用者ならともかく、普通の人間ではとても登ることなど出来ない塀だ。 であるからこそ、出入り口以外の警備は手薄とも言えた]