[会澤が少女を治療したのを見て、再び屋根の上へと登る。]大怪我をさせたようで、申し訳ありません。しかし、これは自衛用のもの。それだけはどうか了承を。[それと、と続ける。]私は神に誓っても人狼ではありません。人狼なら、もっと積極的に他の参加者を付け狙い、相手を喰らうでしょう。[そして、と更に続ける。その言葉に感情はなく、抑揚もない。]──汝らは人狼なりや?[ギリ、と弓に張った弦が鈍い音を立てた。]