― 渇きの渓流 ―[矢は鳴蛇を射抜いても放った勢いをそのままに保ち土山へと突き刺さる。その矢を媒介に、土山へと己の力を通してこの地の金気に馴染ませて。]───まずは、一矢。[過剰な火気は、己にもそうだが水気・木気の主にも負担となろう。土気を利用し金気を増せばそこから水を生み、木も生気を得られるはずだ。]よろしくと言われた以上、応えねばな。[先の平原にて、疲れている所をそれでも来てくれた彼女の言葉>>69に報いる為にも、と。男は更に、番えた矢を土山へと向けた]