……いや、十分だ。[思わず笑みが深くなる。あの日以来再会することは無く、しばらく風の噂を聞くのみだったけれど。齎された言葉は『彼の人物』を容易に思い起こさせるもの。身の内に騒ぐものがあったのも探し人である可能性を高めている]