人狼物語−薔薇の下国

477 【R18完RP村】暁天はかく語りき、


【3】宮廷画家 ローレル

[  覚悟は決めていた筈だった。
  誰と溝を作ろうと構わないと
  ……そう、決めていた筈だったのに。

  無自覚を装いながらも、
  自分が高々齢二十数年の小娘だと思い知る。
  飄々とした常の笑みが見えないだけで>>74
  此れほどまでに不安を抱いているのだから。  ]


 一つの楔で保たれていた城が瓦解するのは容易い。
 楔を引き抜いてやればいいんだからね。

 代わりに次の楔を埋められる人間がいなければ、
 城の崩壊を誰しもがただ眺めるばかりとなる…。
 あるいは城の崩壊に飲まれて殉じるか。

 きっと近いうちに争いが起きる。
 ボクはその時の為に備えているだけ…

  ……まだ、今はね。


[  誰かと国の未来について語らうなんて
  一向に考えたこともなかった。

  一介の画家に政などわかるまいと
  軽んじている人間の多いこと。>>0:146
  ローレルにとってもその方が都合がよかった故に
  特別関心のある素振りはしてこなかった。  ]

(94) 2017/04/21(Fri) 17:51:07

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