貴様が人であるならば、無礼を詫び、名乗りもしただろう。[じり、と踏み切りの足に力を入れる。さきほどの青年は城内に入ったようだが、代わりにもうひとり、城主の背後に立ったのが見える。] だが! 貴様は魂なき動く死体に過ぎん! そして、私は騎士である前に修道士。 神の下される降魔の力の一条、ひとふりの剣だ!