うん、そのまま。[問いかけるクララに、袋に入ったパンの耳を手渡した。] 母さんがいればラスクにしてもらえたけど、僕は全然料理できなくってさー。 パンの耳って美味しいよね![何故クララはぽかーんとしているのだろう?…とは思ってはいる。しかしそれが自分の発言のせいだとは気付いてない。自分達の間を吹き抜ける風に構わず、にこにこと笑いかけた。] あっ、ほら。早く中に入ろう。 風邪引いちゃうよ。[新しい画集楽しみーと無邪気な声を上げている様は、この上なく暢気だった。**]