[本当の魔法の力が確認できたのは、それからもう少し大きくなってからだった。
"声"の相手は先んじて魔法を使えるようになっていて、色々あって今は学園にいるらしかった。
自分は魔法の力をどう伸ばすか――例えば父の伝手で専門的な魔法を学ぶなんて道も、自分の前にはあったのだけれど]
――うん。
いつか魔法が使えるってわかったら、絶対に行くよ。
[そんな約束>>59が胸の内にあったから、父親に頭を下げて学園に入りたいことを告げた。
勿論、より高度で世の役に立つ魔法を学びたいというのも、嘘ではなかったけれど――]