― セミヨン川南岸 ―[走り抜けた黒馬の主は、その先で何やら指示を飛ばしている様子。それ自体に興味を示す事はなく。馬を降り、相対する姿>>86に楽し気な笑い声をひとつ、落とした] いいな、うん。[外見でこちらを見下した風もない。あのまま駆け去る事も選べたろうに、それもしない。そういうものは大体はいいものだ、という認識。ならば獲って帰る、という思考。それに伴うものは、内に流れる異界の血が何よりも好むものだから]