[勿論、頭の上に居るヒヨコの姿を見ることは出来なかったが。
カミシラさん。 下の名前だとは思えない。
漢字が分からなくとも多いとは思えない苗字だが、聞き覚えのある。
数年前、不慮の事故で亡くなってしまった先生と同じ姓なのだ。
ヒヨコが後に言った横文字の名前は既に忘れてしまった。]
カミシラって音楽の先生『おう、ありがとな!』
[口を開いた時、既にヒヨコは
窓の方>>91へ手(翼?)を振っていた。
普段より大きいヒヨコ低音ボイスで遮られた俺の声は
だんだんと小さくなり、途中で言うのをやめてしまう。]
『何だ? 計臣知り合いだったのか?』
[その様子に気付いたのかヒヨコは小首を傾げた。]