─ 幕間:グローセンハンク・メカニカルの戦い ─
[ 宇宙からその謎の生命体が飛来した時、
当時のグローセンハンク・メカニカルの航空戦闘機は無力だった。
機動力と速度に優れたナハティガル090も、遅いけれど分厚い装甲をもったシュヴァン766も、怪光線で焼かれ、尾撃で墜とされた。
それから敵の研究が進み、各社から流星獣たちにダメージを与えることが可能な武器が、少しずつ開発されていった。
グローセンハンクは必至でそれらの武器に合わせ、搭載可能な航空機を作り、
なんとか空中での撃退を可能とした。
隊列を組んだヴィルト322がさあっと空を覆い、統制された動きで流星獣を次々と打ち落としていく光景は、今でも僕のまぶたに刻まれている。 ]
[ だが、それでも時代はジンロボだった。
ジンロボに合わせた武器が最も優先して開発され、その多くは航空機に搭載することを想定されていなかった。 ]