[出立の時を迎え、馬上に揺られながら。唇から零れるのは、他の兵には聞こえぬほどの小さな声。] あの場は、両国にとっては平和の象徴だった。 そして、俺にとっても――――…… ――――……大事な、拠り所だったんだ……。