[その後、近くに安置されていたシメオンさんが眠るコクーンの前に移動しました。
心を奪う演奏を奏でた細く長い指は、(私は見ていなかったのですが)エレオの、そしてダーフィトの命を刈り取ったものと同じだったのです。
あの時の私は霊体で、庇うことなど出来ないと思いながらも、必死に彼の前に立ち塞がっていたことを覚えています>>7:+0>>7:+1
シメオンさんもタイガさんと同じ――人狼だったのです。
でも、現場を見ていたからなのか、自分でも驚くほどすんなりと受け入れることが出来たのです。]
シメオンさん。
もし……目を覚まされた時には。
今度こそ、演奏聴かせて下さいね。
熱情に溢れた、激しい曲を。
[解っているのです。彼ともう一度話をしたいのですが。現実は―…。
かつて私が見えない場所で届けていたリクエスト>>5:+11を、再び彼の前で伝えました。*]