[返るのは遠吠えの様な風の音だけ。そう長くない時間、その音だけを聞いていたけれど。その風邪の音に乗って、ひどく懐かしい声>>39が聞こえた気がした。] ……パメラ?[何も映さぬ銀嵐のように。灰の目では最初に犠牲になった彼女の顔は"分からない"。でも、その声を。もう一度、聞きたかったその声を間違えるはずがない。]