人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


独立解放軍盟主 ディーク

[その中心たる盟主は、傭兵たちのただなかへ馬を飛びこませていた。

左手に握った刃が鋭い軌跡を描き、血の幕を引く。
振り上げられた切っ先が服を肌を掠めるのに任せ、代わりにとばかりに相手の得物持つ手を斬りつける。
月毛の馬さえも、蹄を振り上げて人間たちを蹴りつけようとした。

盟主を守れ、仲間を助けろと声が上がる。
なだれ込んできた民兵たちが必死に武器を振るう。
死の恐怖を、今は高揚が押し流しているのだ。]

(93) 2016/02/24(Wed) 00:10:19

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