[原初のガルーの宿主の体細胞で抑制されてはいても、 飢えと乾きが時々、堪えられない程に膨れ上がる。 もしも、抑制が効かなくなったら…… 誰かを喰らおうとしてしまったら。 そこにはもう、“私”はいない。 1つ目の月のように、2つ目の月のように>>0:63 残るのはただ――… “ほんとう”を失った“からっぽ”の醜い獣だけだ。]