人狼物語−薔薇の下国

332 【絶望村】貴方と私が乗れない方舟


教会の子 コンスタンツェ

―大広間―
[余りの沈黙に、ため息が出た。あの少女は、自分にだけ見えている幻覚なのでは無いか、とすら思う。
 というか……そうかも知れない。ここ最近疲れていたから。]

[それともあれだろうか。これが、クラスメイト達から噂にだけ聞いていた、『イジメ』という奴なのだろうか。
『コンスタンス、あんたみたいな大人しそうな子は、唯でさえ狙われやすいんだからね!』
 そんな馬鹿なこと、と思っていたマルグリットからの忠告が、何故か思い起こされた。]

……出来ればそんなこと、無いって信じたいのだけれど……。

[疲れたようにそうぼやく。]

ねぇ、エレオノーレ。
あなたはどう思う?

[一切の説明なしに話を振られた彼女は、「え、何が!?」とでも言いたげにこちらを見ていた。]

(93) 2015/05/10(Sun) 21:13:13

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