私の事とは気付かず、挨拶が遅れて申し訳ありません。
おはようございます。
[ 彼が眠っていた事を知っていたわけではない。>>16
奴隷の挨拶は"おはようございます"なのだ。
彼には少し驚かれるだろうか。
何処へ向かうのかと聞かれれば
"メイン・サロン周辺へ参ろうと思っておりました"
と答えただろう。
食事に誘われれば一瞬理解ができなくて瞬きを二つ。 ]
…ぇ…………ぁ、えっと…
私は貴方様と同じ場所でお食事する事を
許される身分ではありません…
[ そう言えば男性はどんな顔をしただろう。
それでもなお誘ってもらえるのなら
それは"命令"として聞き入れ、承諾しただろう。
そうしてメイン・サロンまで一緒に、と
男性の後ろをついて行く。
そこでもう少し、何か話したかもしれない。
やがて鉄の匂いに突き動かされ、足は違う方向へ。>>70 ]