[腕の上を滑らかな肌が這い上がる感触>>87に、
鱗が滑るのを感じて、そわ…とうなじの毛が逆立った。
本来の姿であれば、全身の羽が膨らんでいるところ。]
おまえ、その姿の方が性質悪いな。
前の姿のほうが分かりやすかった。
[いつだったか、いきなり襲われて一呑みにされそうになったことは忘れがたい。普段なら空へ飛んで距離を取るところだが、今はそうもいかない。
とはいえ、主同士の仲は悪くないようなので、
使い魔同士も友好的でありたいと思う。 …少しだけ。]
あれくらいのことは、いつものことだ。
[くんずほぐれつの現場には、見て見ぬふり。]