[ 髪の青を通り首筋へ
やがては翼へと、辿って行く指の感触>>88
皮膚が粟立つほどに恐ろしいのに
なぜだか、蕩けそうな心地よさもある]
―――天使では……ない
[ 甘い言葉を受け入れてしまえたなら
なにより、楽なのだろう
先程の幻影に居た天使たちのように
酔いしれ、蕩けてしまえたならば。
けれど、それを受け入れるのは―――]
……天使ではないのなら
私がここにいる必要はないでしょう?
[ 彼の言葉を借りていうならば
ここは『天使』の調教施設なのだから。
天使ではないというならば
何処かへ捨てて欲しいと淡く微笑み]