― 敵船 甲板 ―
[自分と同じように単身突撃している者がいるなんて、当然の如く思ってもいないわけだが。
聞いたら聞いたで、きっと素直に称賛するであろう事は間違いない。
多分、色々と間違った方向性でのものになるが]
っかし、まあ。
こいつらもどこで聞きつけて出て来たんかねぇ。
[ユウレンと南東群島の間に国交はない。
特に、今はシンシャと攻守同盟を結ぶ立場、尚更縁遠い存在で。
まあ、だからこそ、アイリを受け入れる口実はいくらでも作れたとかなんとか、そんな事情もあるらしいが、そこは白狼児には知る由もなく]
まー、何にしても、ここで止められる訳にはいかないんだ、し……!