− 南島山岳地帯 (回想) −[風を切る矢の音がした。>>57枝からぶら下げられたこの状態では避けることも叶わない──が、矢が落ちた先は狼の群れだった。] 神よ、 感謝します。[狼が逃げてほどなく姿を表したのは、艶やかな色を身にまとった若者だった。雪の精霊のような白い小動物を連れている。]