― 天上宮・庭園 ―
[頭を下げ立ち去る二人>>84を見送った後、蒼龍は庭園に咲き誇る花々を見て回る。
元より植物には馴染む身、庭園を包む木気は蒼龍と容易に同調した]
……うん、ここが一番安定しそうだね。
[気の流れを確認した後、蒼龍はタン、と軽く足を踏み鳴らす]
[紡ぎながら歩を進め、規則的な歩みに合わせ緩やかに腕が舞う。
舞踏の如き動きに合わせ花弁が舞い、それがしばらく続いた後、最初に踏み鳴らした場所へと歩は戻り。
タン、と再び地を踏み鳴らす音が辺りに響いた]
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[最後に紡ぐ言葉は陣の完成を示す。
やや開けた空間に作られたそれは一度淡い光を放った後、密やかに形を潜めた。
心地良い風が辺りを吹き抜けて行く]