―黒い霧の世界― 『ローレル』[種との力で支配したのではなく、己らを崇める者の名を呼ぶ。ローレルの翼はどれほど侵食されていただろうか。アレクシスの身体をローレルの前に放り出すと...の身体は再び霧の中へと消えていった。ただ、声だけが――どこからともなく響き、反響する] 『さぁ、あたしの愛しいローレル』 『君の力を使うときだ』 『……アレクシスを泡沫に消しておしまい』 『これは、命令だよ』[その声は、酷く愉快気なものだった]