前世で悪行でも犯したんじゃないかなあ
[ 嫌味には嫌味で返すやりとり
数年前と比べたら
彼と話したのは最近のはずなのに
何となく老けたような気がするその顔を
見たのはすごく久しぶりのような気がした。>>80 ]
もしくは…その誰かを殺したとき、か
ね、おじさんが殺したのは"人狼"だったのかなあ
[ 何でもないように"おじさん"が答えるから
学者の方も何でもないような口調で尋ねる。
ロー・シェンが殺めた"アリーセ"の方は
今以て発見されていないのだか、
それとも発見されたのだか――は未だに知らず。
( もし僕が死ぬようなことがあったら
……は一人でこの局面を乗り切れるのかな )
ふつ、と胸奥に湧いた懸念のようなものは飲み込んで、
どことなく反応の薄い彼に疑問を、ひとつ。 ]
いつになったら終わるんだろうね、この不毛な毎日は。
[ 確定的な答えは知っている返ってこないだろうとも、思いながら。 ]