[王国軍の陣へと向かったアルフレッドを見送った後、一先ず、剣を抱えてその場に座り込んだ]
……けっこー、削られてんなぁ。
[何が、とは言わない。
強大な力──それも、数多のものの心の力を託され、それを振るうという事はそれなりに対価も必要となる。
その辺りは聖魔剣の守護聖霊にも散々言われていた事だった、けれど]
ま、なんとかなんだろ。
ここで手ぇ抜く訳にはいかねぇし。
[ぽつ、と呟いた後、しばし、目を閉じる。
まずは失った力を回復させないと話にならないが、それを為すのに一番手っ取り早いのが聖魔剣との共鳴だった]