― 厨房→304号室 ― ……むっ?[その悲鳴を聞いたのは、昨日と同じく朝食の準備をしている時だった。ペーターやその他の悲鳴を聞きつけ、女は階段を三段飛ばしで駆け上がる] どうした、なにがあった!?[人波をかき分けるようにして中へ入れば、視界に飛び込む惨状と、自傷を続けるアルビンの姿。まずはアルビンの方へ近寄り、その肩にぽんと手をおき] 待たせて済まなかった。 もういいい。もういいんだ。お前は安め。[歯の根の合わない頭を抱き寄せ、そっと撫でた]