[渡り切った対岸で見たのは、街道に出来た途方もなく大きな穴。先に渡っていた兵が軒並み穴に落ちている]さっさと上がって来い。日が暮れちまったじゃねぇか。[辺りはだいぶ暗くなって来ている。共に川を渡った兵が火を灯し、暗い穴の中を照らした。デメララは目と鼻の先だが、これではしばらく街に入れまい]しゃーねぇ、陣を張れ。お前らは小隊組んで下流を見てこい。[動ける兵に手分けさせ、兵の救出と陣営の作成を指示した。もう一段、デメララ付近で何か仕掛けられているのを警戒してのことでもあった*]