もー、いじわる。
[そう言いながらも、顔は笑っていただろう。
それは彼同様、"また会える"のが、楽しみになっていたからで。
]
……その花言葉は、知らなかったなぁ。
ふふ、私も楽しみ。
……またね、ロー!
[マーティンに相手してもらおうというのは、既にどこかへと吹っ飛んでいた。
一目散に店に帰って、ネリネ……ダイヤモンドリリーの区画を覗き込む。
そこはピンクと白の、彼岸花にも似た小さな花弁の密集体。
あまり手がかからない花であったが、温度には気を遣う繊細な花でもある。
人工光に照らされて、キラキラとダイヤモンドのように輝いていた。]
……また会う日を楽しみに、ね。
[そっとその花びらを撫でて笑う。
明日が楽しみで仕方がなかった。*]