―地下への階段―エレオノーレ、あなたの持っていたね、あの薬のことなんだけれど……。「……私はもう、1粒も持ってないの。……ごめんなさい」何言ってるの、違うわよ。そうじゃなくて……。……ねぇ、エレオノーレ? あの薬のことで、私にまだ何か……言っていないことが、ない?[私と同じで、表情が昔から乏しいエレオノーレ。 でも、考えていることは、私よりずっと分かりやすい。だから私は確信した。][エレオノーレ、あなた、やっぱり。][私を、騙したのね……?]