[そこで一度口を噤む。
この先の言葉を告げるのは、少々恥ずかしくもあった。
だが言わなければ、自分がどうしたいか彼には伝わらない]
……で、実はその命令に従えなくて、軍を今日付けで辞めてきた。
前に言った通り、私……俺はあなたを見張るのが役目だからな。
あなたが理想を実現することが出来るその時までずっと。
だから……。
これからも今まで通り、武芸の師として。
いや、対等の友人として。
付き合ってもらえないだろうか、オクタヴィアス。
[それだけ言い終えてよほど恥ずかしかったのか、珍しくオクタヴィアスから目を背けてしまった]