ーメイン・サロンー
[「探し人は彼女で?お客様。」>>79 という背後からの声に、パッと振り返るとそこにはダーフィトと、その指の先にサシャ。
よかった…無事だったのか…。
おもむろに安堵の息を吐き出して、へなへなとその場にしゃがみこんだ。
その体勢で、ダーフィトを見上げる。]
ありがとう、ダーフィト。
[ちょっぴり涙目になったのは、恥ずかしいから隠すけど。]
僕は、怪我はないです。
[ぶつけた腕は、コッソリ隠す。
(彼の仕事を増やすわけにはいかないし、後で医務室で湿布でも貰おうかな。)
逆に、君は?と聞きたかったが、上手く流されるのは目に見えていたので、敢えて聞かなかった。
しかし、顔色があまりよくなく、ふらついているように見えるから心配気な顔には、なったかもしれない。]