……いった……何するんですか、もぉ![走った衝撃に、上がるのは不満げな声。自分が問題状態にあった事の自覚は薄いから、滲む不満は素のものだった。色々と突っ込まれるようならどこか拗ねたような面持ちで聞きつつ、一先ず俄か禁呪講義は中断して]……まあ、不注意なのは認めますけどね。それより、どうやら最深部についたようですよ。[素っ気ない言葉の後、淡い緑は奥へと向けられる。先ほどのそれよりも仰々しい扉──その向こうからは、ウィィィ……という何かの駆動音が微かに響いていた。**]